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建築工事・土木工事の現場で役立つバックアップ材とエキスパンタイについて
2020オリンピックや復興作業など、建築工事・土木工事などの建設業は、ますます日本に欠かせない存在となっています。
そんな工事現場の業務に携わっていらっしゃる方にとって、欠かせない存在である建築・土木資材。汎用性の高い建築・土木資材を適切に使用することで、施工のスムーズさと仕上がりも大きく違ってきます。
「建築・土木資材を適切に使用して、施工スピードと仕上がりをランクアップさせたい」とお考えの担当者様に向けて、特に汎用性の高いバックアップ材とエキスパンタイの、施工手順や注意点をご紹介します。
バックアップ材の施工手順・注意点
建築工事の現場で活躍するバックアップ材は、サイディングやALCなどの隙間部分=目地を綺麗に仕上げる際に使用する、ポリエチレン発砲体の副資材です。国土交通省が発行している建築工事共通仕様書によると、
バックアップ材は、合成樹脂又は合成ゴム製でシーリング材に変色等の悪影響を及ぼさず、かつ、シーリング材と接着しないものとし、使用箇所に適した形状で、裏面に接着剤のついているものは目地幅より1mm 程度小さいもの、接着剤のついていないものは目地幅より2mm程度大きいものとする。
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版
と定められています。
品質証明書(ミルシート)が付けられる国内商品であれば、規定に沿っていることが確認できるため安心です。
軽量で、柔軟性・弾力性が高く、復元力と耐薬品性に優れたバックアップ材であれば、深さのある目地に対してコーキングの効果を長く発揮するため重宝します。
バックアップ材を使用することの目的は主に、目地底を形成すること、充填するコーキングの深さを調整すること、コーキングの三面接着を回避することです。施工手順に沿って、バックアップ材を適切に使用することで、シーリング材の劣化・雨漏りなどが起こらないよう配慮した施工が実現します。
バックアップ材の施工手順は、以下が基本となります。
- 施工場所に付着した汚れや油分が無いか確認する
- 目地の深さを専用ゲージで測定しながらバックアップ材を装填する
- 目地周辺の汚れを防止するためにマスキングテープを充てる
- 施工面にプライマーを塗布する
- シーリング材を目地に充填する
- ヘラなどを使用して綺麗に整える
- 速やかにマスキングテープを撤去する
バックアップ材を適切に使用する際の注意点としては、以下の通りです。
- 厚みや幅を考慮して装填すること
- 装填時にバックアップ材自体を傷つけないこと
- 表面が不揃いにならないようにすること
- 浅い目地は三面接着にならないようにすること
※ボンドブレーカーを底に貼ることで二面接着が可能
また、可燃性であるという特徴を考慮して、使用や保管は火気のない場所を選ぶことが基本となります。
エキスパンタイの施工手順・注意点
土間コンクリート目地に欠かせないエキスパンタイは、特に土木工事の現場で活躍します。
規格については、国土交通省規格品・成形伸縮目地材工業会規格・社団法人 公共建築協会規格・社団法人公共建築協会評価書などがあり、国土交通省が発行している建築工事共通仕様書によると、
(11) 成形伸縮目地材
公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版
(ア) 形状及び寸法
目地幅は25mm、本体は目地幅の80%以上、保護コンクリートの上面から下面にまで達するよう高さの調節が可能なもので、キャップ側面に付着層又はアンカー部を備えた製品とする。
となっています。
エキスパンタイの材質としては、ブチルゴム・EPDMゴム・硬質塩化ビニル・軟質塩化ビニル・ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)があり、複合することで材質それぞれの長所を活かし、短所をカバーしながら様々な効果を発揮してくれます。
養生どっとねっとでは、TE型(ブチルゴム・EPDMゴム・硬質塩化ビニル・ポリエチレン)と、TJ型(ポリプロピレン・ポリエチレン)を取り扱っております。
エキスパンタイの施工手順は、以下が基本となります。
- 防水層状態を確認し、エキスパンタイの長さと高さを調整する
- 目地割り付け用、保護コンクリート天端の墨出しを行う
- 目地材の立込み作業を行う
- 目地材点検と、据付けモルタルの取り付けを行う
- 溶接金網の敷き込みを行う
- 立ち上り緩衝材の取り付け、保護コンクリートの打設を行う
エキスパンタイを適切に使用する際の注意点としては、以下の通りです。
- 高さ調整で切断する際、下地の防水層を傷つけないよう、下敷き合板などで養生する
- 目地本体とベースの一体型の高さ調整の際は、目地本体に波打ちが発生しないように切断する
- 目地割り付け用の墨出しを行う際、下地の防水層を傷つけないようにする
- 現場打ちコンクリートを打設する際、据付けモルタルの伸縮目地材の位置がずれて移動したり、倒れたりしないようにする
- 据付けモルタルは、現場打ちコンクリートの反り上がりや伸縮目地の特に端部分のひび割れが発生しないよう、法面角度を45度以上で盛り付ける
- 付着タイプの伸縮目地材の場合、現場打ちコンクリートと伸縮目地材の密着不良が発生しないよう、剝離紙が取れることを考慮して盛り付ける
また、雨露・直射日光・凍結を避け、湿気の影響を受けないようにすることと、立てかけて保管しない(エキスパンタイが湾曲してくせがつかないようにする)ことが大切です。
建築・土木資材は養生どっとねっとにお任せください!
養生どっとねっとでは、バックアップ材・エキスパンタイをはじめとした建築・土木資材を取り扱っております。主に国内商品で、中でも品質保証書(ミルシート)が付けられる商品のみ取り扱っていますので、品質面には自信があります。
ゴム面木・目地棒・アールフィルター・ニューパッカーなど、種類豊富にご用意しておりますので、現場で必要な資材をまとめてご購入いただけます。使用用途に合わせたご提案や、商品によってサンプルカットをお送りすることも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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