養生資材である養生カーテンや歩行者マットについて
工事や建築の現場では床養生をはじめ、日除けカーテンやブルーシートなど様々な養生資材が使われています。しかし、床養生だけで見ても設置しやすいボードか持ち運びに便利なシートかというように、選ぶ際に考えるべきことは多いでしょう。そのため、選ぼうとしている養生資材が持っている特徴をしっかりと理解した上で、作業の状況や広さなどに合わせて選ぶ必要があります。
こちらでは、資材の特徴や選び方などお役立ち情報をご紹介いたします。
目次
養生資材選びの前に
養生アイテムは建築現場をはじめ、引っ越し作業や点検作業などでも幅広く使われています。日除けカーテンやブルーシート、歩行者マットなどをはじめ多くのアイテムがあるので、床や工事現場など使う環境をはじめとしたTPOに合わせたものを選ぶことが重要です。
こちらでは、養生アイテムの特徴やどういった場面で使うのに適しているかといった、養生資材を選ぶ前に知っておきたいポイントやお役立ち情報をご紹介いたします。
床養生の方法とおすすめの資材
床養生は養生の中でも日常の中で見る機会が多いものの一つで、床に傷がつくことや汚れるのを防ぐことが主な目的です。
床養生をする方法および注意点
床養生をする際はシートやボードなどの資材を床の上に広げ、テープを使って固定していきます。このとき、角や壁の部分にも隙間ができないように敷き詰めてしまいがちですが、そうするとテープの固定がしきれず少しずつズレが起きてしまいます。
そのため、角や壁との間に養生テープの半分ほどの隙間をあえて残し、テープでしっかりと埋めることで、資材がずれることなく角まで埋められるのです。
また、階段に養生を行う際には注意が必要です。1段ごとに養生をしていかないと、結果的にたるみが起きてしまい、せっかく養生したのにはがれてしまったというケースも少なくありません。これを防ぐためにシートを重ねる、ステップ部分をしっかりテープで固定する、といったことで角の部分もきちんとカバーできます。
おすすめの床養生資材
床養生は他のケースと比べても作業範囲や固定する幅が広くなることが多く、設置のしやすさや耐久性など求めるポイントによって形状や材質が変わってきます。形状や素材ごとの特徴は次のとおりです。
・ボード
板状になっている養生資材です。ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材でできているため、厚みがあります。重いものを運ぶ際にも強く、そのまま設置してテープで止めるだけという使いやすさがメリットです。最近では軽量や四つ折りなど、ボードならではのデメリットを解消した商品も増えてきています。
・シート
ラップのような丸めた形の養生資材で、端から転がして広げるとボードよりも手軽に長い面積の養生ができます。また途中で切ったりすることで小回りが利くので、階段や曲がり角のある通路での養生にも適しています。素材は紙やポリエチレンなど様々です。
これ以外にも布製やフィルム素材、さらには異素材を組み合わせた養生資材も売られているので、使いやすさや厚みなど、現場に合った特徴を持つものを選ぶようにしましょう。
養生カーテンとは?資材をお探しなら
養生カーテンは、マンションなどの現場で使われることの多い養生資材です。内装が終わったあとの畳やクロスなどに日が当たって、変色や日焼けを起こしてしまうのを防ぐために使われることから、日除けカーテンとも呼ばれます。
養生カーテンの主な用途
注文住宅などの場合では、外から室内が見られることを防ぐ効果を利用して、カーテンを取り付けるまでのつなぎとして使われるケースもあります。一般的に使われるカーテンと同じように遮熱効果もあるため、冷暖房の効果も上がるなど室内温度を保つこともできます。
養生カーテンの特徴
カーテンと呼ばれるように、この資材には吊りかんがついているものがほとんどです。カーテンレールに引っ掛けるだけで取り付けられる手軽さも魅力の一つでしょう。
養生カーテンの種類
日除けカーテンを探す場合、ネット通販サイトや業務用品も扱うホームセンターなどで見つけることができます。ビニール製のものやクレープ紙、ポリエチレンなどの養生カーテンが売られています。他にも、精油を染み込ませてカビなどの増殖を防ぐ効果を持たせたもの、冬場に起こりがちな静電気を軽減するつくりのものなど、特色を出している日除けカーテンも少なくありません。
また一度使っても、撤去する際にしっかりと回収しておけば、次に使う際に再度利用することができます。異なる養生カーテンを確保しておけば、環境に合わせた使い分けも可能です。
もちろん同じメーカーの商品であっても、枚数や大きさ、日除けカーテンの色など、規格や商品に違いがあります。内装の色合いやガラスの有無など、現場に合わせたものを選びましょう。
歩行者マットやブルーシートなど養生資材の基本情報
日常生活の中で見ることの多い養生資材には、ここまでご紹介したもの以外に歩行者マットとブルーシートがあります。室内はもちろん、外で使われることも多いアイテムです。防水や滑りにくさなど、他の養生資材より求められるポイントが多い傾向にあります。
こちらでは歩行者マットやブルーシートの特徴、選び方に加え、チェーンバーやポリチューブといった資材と合わせた使い方をご紹介いたします。
工事現場で活躍する養生資材・歩行者マット
歩行者マットは、工事現場などで作業員や歩行者が安全に通れる通行帯であることを示すために使われるマットです。室内・屋外を問わず使われることが多い養生資材ですが、次のような特徴があります。
見分けがつきやすいように色がついている
歩行者マットは、人が安全に通行できることを示すものです。そのため、周囲と見分けがつきやすくなければなりません。歩行者マットには、色合いがはっきりしているものが多くなっています。
マット上に文字が書かれているものも多い
色付きだけの歩行者マットもありますが、通行帯であることをより強調するために、日本語や英語など複数の言語が表記されているものが多くなっています。
雨や水分で濡れても滑りづらい
歩行者マットで通れる場所を区切っても、マットが濡れていることが原因で滑ってしまうと、通行帯以外のところに影響が出てしまいます。それを防ぐため、素材にゴムや樹脂などを使ったものが一般的です。また、シートの表面に大きな凹凸が無数に配置されているものが多く、滑りによる事故が起きづらくなっています。
歩行者マットは、床養生で使われることの多いシートより厚みがあり、しっかりしたつくりになっているため、重量があって設置に苦労するケースもあります。ですが丈夫なつくりのため、使い終わったら回収し、水などで洗浄すれば再度使うことができます。
チェーンバーを活用することでさらに効果が見込める
歩行者マットだけでも問題ないケースは少なくありませんが、マットの外に人が入らないように、チェーンバーを活用することも効果的です。チェーンバーは三角コーンなどと組み合わせて歩行者マットの横に配置することで、立ち入り禁止区域であることを強調できます。
プラスチック製で軽い、折りたたむと持ち運びが楽といった点もメリットです。また歩行者マットと同じように、チェーンバーも再使用が可能です。
ブルーシートの選び方!養生資材を購入するなら
ブルーシートは、建築現場をはじめ様々な場面で使われており、日常の中でも目にすることの多い資材でしょう。製造段階で防水ラミネート加工が施されているため汚れや水にも強く、養生資材としても適しています。
使い勝手のいいブルーシートですが、一見同じものでも厚さやサイズなどが異なっているため、服や工具のように使う環境に合わせたものを選ぶことが重要です。ブルーシートを選ぶ際に気をつけるポイントは大きく分けて以下の2つとなります。
サイズ
ブルーシートのサイズ表記は「3.6m×5.4m」のように規格サイズだけ表記されている場合と、実寸も表記されている場合があります。
ブルーシートの規格サイズとは、強度を強くするために折りたたまれた状態のことで、「呼び寸法」とも呼ばれています。そのため、実際にブルーシートとして使えるサイズ(実寸)は、表記されている規格サイズより小さくなるのです。ブルーシートを選ぶ際は、これを考慮しなければなりません。
厚さ(番手)
サイズと共にブルーシート選びで重要なポイントに厚さがあります。「#3000」といった表記がそれで、この数字はシートの厚さおよび重量を表しています。数字が大きくなればなるほど厚みがあるのでシート自体も重くなりますが、耐久性もあることを示しています。一方で数字が小さければ薄く軽量ですが、その分耐久性には難があるので、養生資材として使うのは難しいでしょう。
商品によっては番手が表記されてないものもありますが、厚みがなく耐久性も低い商品の場合が多くなっています。厚手のものを求めている際は、番手が表記されているものを選びましょう。
ダクトの養生などを行う場合はブルーシートよりポリチューブがおすすめ
ポリチューブとは、空調設備工事などで使われることの多い養生資材の一つです。雨樋や鉄筋などのカバーに適しています。無色透明なポリシートを筒状にしたものがポリチューブです。養生するものに合わせてハサミなどでカットし、大きさを調節してつけることで、ホコリなどから守ることができます。
ポリチューブもブルーシート同様に厚さや巻きの長さなど規格品がいくつもあるので、状況に合わせたポリチューブを選びましょう。
養生資材をお求めの際はお気軽に養生どっとねっとにご相談ください
養生資材は床に使うシートやボードのほか、日除けカーテンや歩行者マットとチェーンバーを組み合わせて使うなど、様々なアイテムを組み合わせて使うことが重要です。また角の部分などをしっかり養生するためにも、状況に合わせてサイズや厚さなど、適切なものを選ぶ必要が出てきます。
養生どっとねっとでは、品質が高いアイテムを他社より安く、早くお届けできます。使用用途に合わせたご提案もいたしますので、養生資材でお悩みの際はお気軽に養生どっとねっとにお問い合わせください。
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